従量電灯ABCの違いは?プランの特徴や料金単価などをまとめて解説
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従量電灯とは?ABC各プランの特徴や違い、料金計算の仕組みなどを解説

  1. PinTでんきは5月のご請求分(4月検針分)から料金体系が改定となっています。
    詳しくは株式会社PinTからの料金改定のお知らせについてをご確認ください。
  2. 記事記載の時期と内容が異なる場合もございますので、
    最新の料金改定はこちらでご確認ください。
  3. ご使用量によっては、各一般電気事業者(電力会社)より安くならない場合もございますので、
    ご注意ください。

従量電灯とは、月々の電気使用量によって電気料金の請求額が計算される電力プランのことです。

この記事では、従量電灯として提供されているA・B・Cの3つのプランについて、それぞれの特徴や電気料金の計算方法などの違いを解説していきます。

電気料金を安く抑えるためのポイントも紹介しているので、従量電灯ABCの各プランを契約中の方はぜひ参考にしてみてください。

従量電灯ABCの各プランの特徴・違いをチェック

従量電灯ABCの各プランの特徴・違いをチェック
まずは、従量電灯に該当するABC3つのプランの特徴と仕組みの違いを見ていきましょう。

なおここでは、大手電力会社の1つである「中部電力ミライズ」の料金設定を例として解説していきます。

例)中部電力ミライズの料金単価表

中部電力ミライズにおける、従量電灯ABCの各プランの料金単価と計算方法の違いは以下の通りです。

従量電灯A

中部電力における従量電灯Aの最低料金・電気料金の計算方法は以下の通りです。(燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金などは割愛)

最低料金 258.24円
電力量料金単価 21.04円(1kWhにつき)
電気料金の計算式 使用電力量が8kWh以下の場合:258.24円
使用電力量が9kWh以上の場合:258.24円+21.04円×(電力使用量-8kWh)

使用量が8kWh以下であれば最低料金のみ、使用量が9kWh以上となる場合は8kWhを差し引いた残量に電力量料金の単価を乗じて計算します。

従量電灯B

従量電灯Bは契約容量ごとに基本料金単価が違い、中部電力ミライズにおける単価は以下の通りです。

単位 料金単価
10A 1契約 286.00円
15A 429.00円
20A 572.00円
30A 858.00円
40A 1,144.00円
50A 1,430.00円
60A 1,716.00円

また電力量料金には三段階料金が採用されており、以下の通り段階ごとに料金単価が違います。

単位 料金単価
電力量料金 1kWh 最初の120kWhまで:21.04円
120kWhをこえて300kWhまで:25.51円
300kWhをこえた分:28.46円

そして、最終的な電気料金の計算式は以下のようになります。(燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金などは割愛)

契約容量ごとの基本料金+21.04円×120kWh+25.51円×180kWh+28.46円×(使用電力量-300kWh)

従量電灯C

従量電灯Cも三段階料金となっており、基本料金および各段階の電力量料金単価の違いは以下の通りです。

単位 料金単価
基本料金 1kVA 286.00円
電力量料金 1kWh 最初の120kWhまで:21.04円
120kWhをこえて300kWhまで:25.51円
300kWhをこえた分:28.46円

また最終的な電気料金の計算式は以下のようになります。(燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金などは割愛)

286.00円×契約容量(kVA)+21.04円×120kWh+25.51円×180kWh+28.46円×(使用電力量-300kWh)

基本料金・最低料金の違い


従量電灯ABCにおける1つ目の違いは、従量電灯Aが最低料金を用いるのに対し、従量電灯B・Cでは基本料金に契約容量を乗じる仕組みをとっている点です。

従量電灯ABCの内Aプランは基本料金がなく、最低料金に設定されている容量(中部電力ミライズの場合は8kWh)を上回るかどうかによって計算式に違いがある“最低料金制”の仕組みとなっています。

一方従量電灯ABCの内B・Cプランは契約容量によって基本料金に違いがある“アンペア制”が採用されています。

電気の使用量が少ないほど基本料金も安く、また電気の使用量が多いほど基本料金も高くなる仕組みです。

電力量料金の計算方法の違い

従量電灯ABCにおける2つ目の違いは、電力量料金の計算方法にあります。

従量電灯ABCの内Aプランは電力量料金の単価が固定となっており、使用電力量に単価を乗じるだけで料金を計算することができます。

一方従量電灯ABCの内B・Cプランには「三段階料金」という仕組みが採用されており、使用電力量が増えるほど単価も高くなるという点が特徴です。

そのため、最初の120kWhまで・120kWhをこえて300kWhまで・300kWhをこえた分でそれぞれ計算し、各段階の電気料金を合計するという手順が必要となります。

電気代を安く済ませるなら、ご家庭にあった電気会社・プランの契約が重要!

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続いて、従量電灯を契約するときのプランの選び方について詳しく見ていきましょう。

また電気料金を安く抑えたい方におすすめの“電気契約の見直し方法”についても解説していきます。

電気契約を結ぶときのプランの選び方

従量電灯ABCは、それぞれ以下の契約電力が対象となります。

従量電灯A 5A
従量電灯B 10A~60A
従量電灯C 6kVA(≒60A)以上50kVA(≒500A)未満

従量電灯Aの方が契約電力が小さく、従量電灯Cに向かうほど契約電力が大きくなっていくため、支払う電気料金も従量電灯Cの方が高くなりやすいと言えるでしょう。

例えば「もともと電気機器の使用頻度が高かったため従量電灯Cを契約していたが、仕事や家族構成の変化によって使用する電気機器が少なくなった」という場合、従量電灯Bに変更することで料金を安くできる可能性があります。

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電力自由化で契約の選択肢が充実

これまで、電力の小売は特定の大手電力会社(北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・ 関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力)のみが許可されていました。

しかし2016年に電力小売が全面自由化され、現在は500を超える企業・電力会社が電気事業を展開しています。

そのため、近年では大手電力会社によく見られる三段階料金と違い、二段階の料金プランや基本料金を撤廃したプラン、時間帯別の料金プランなど様々な料金体系が登場しているのです。

またガス料金やインターネット料金とセット契約することで割引が受けられるケースも多く、よりライフスタイルに合わせた電気契約を結べるようになっています。

最初に契約してからずっと同じ電力プランを継続しているという方は、一度契約会社・プランを見直してみると良いでしょう。
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電気料金を節約したいなら【ミナオス】へご相談ください

従量電灯ABCの内どのプランを契約すれば良いか分からない、また現在契約中のプランが適切かどうか知りたいといった場合は、当メディアを運営する株式会社ミナオスへご相談ください。

ミナオスは東京電力グループの会社(東電100%出資)で、電気・ガスなどの固定費の見直し・最適化のご提案を行っています。

電気料金については、従量電灯ABCの内B・Cプランの割引に対応しており、基本料金・電力量料金・燃料費調整額の合計から割引することが可能です。

他社と比較して大幅に料金を節約できる可能性があるため、電気料金が高いと感じている方はぜひ一度お問い合わせください。
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従量電灯ABCの違い|まとめ

従量電灯ABCの違い|まとめ

  • 従量電灯ABCの違いは大きく2つあり、1つ目には基本料金の算定方法の違い(最低料金制・アンペア制)が挙げられる
  • 従量電灯ABCの2つ目の違いは、電力量料金が固定料金か三段階料金になっているかの違いにある
  • 電力自由化以降、従量電灯ABCに限らない様々なプランが登場しているため、定期的に契約を見直すことが大切

電力会社・プランを見直すことで、月々の電気料金を根本から節約できる可能性があります。

ミナオスなら、数ある電力プランの中から最適な料金プランをご提案することができますので、電気契約の見直しをお考えの方はぜひ一度ご相談ください。

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