従量電灯Cってなに?プランの特徴や知っておくべきことをプロが完全解説
  • URLをコピーしました!

従量電灯Cとは?契約の特徴・電気料金の計算方法・節約のコツを解説

  1. PinTでんきは5月のご請求分(4月検針分)から料金体系が改定となっています。
    詳しくは株式会社PinTからの料金改定のお知らせについてをご確認ください。
  2. 記事記載の時期と内容が異なる場合もございますので、
    最新の料金改定はこちらでご確認ください。
  3. ご使用量によっては、各一般電気事業者(電力会社)より安くならない場合もございますので、
    ご注意ください。

大手電力会社などが一般家庭向けに提供している電力プランの1つに「従量電灯」というプランがあります。

この記事では、従量電灯の中でも「従量電灯C」のプランに焦点を当て、他プランとの違いや電気料金の仕組み・計算方法などを解説していきます。

電気料金の節約に効果的な“契約の見直し”についてもまとめているので、現在従量電灯Cプランをご契約中の方はぜひ参考にしてみてください。

従量電灯Cってなに?

従量電灯Cってなに?
従量電灯とは、毎月の電気使用量に応じて電気料金が課金されるスタンダードな電力プランの1つで、一般家庭や個人商店・事務所などで広く契約されています。

従量電灯は更にA~Cの3プランに分かれており、家庭での電気消費量によって適切なプランが異なってきます。

まずは、従量電灯A~Cの各プランの違いと、従量電灯Cプランの契約が適している家庭の特徴について詳しく見ていきましょう。

従量電灯A・B・Cプランの違い

従量電灯プランは、家庭での電気使用量によって毎月の請求額が決定されるベーシックな電力プランです。

供給電圧は単相100Vで、契約容量に応じて以下の従量電灯A・B・Cという3つのプランに分かれます。

契約容量
従量電灯Aプラン 5A
従量電灯Bプラン 10A~60A
従量電灯Cプラン 6kVA以上~50kVA未満

なお電力会社によっては、

  • 60A未満の契約を従量電灯A・6kVA~50kVA未満の契約を従量電灯Cと表記(従量電灯Aがない・または別名)
  • 60A未満の契約を従量電灯A・6kVA~50kVA未満の契約を従量電灯Cと表記(従量電灯Cがない・または別名)

としている場合もあるため、契約プランを確認する際は契約容量までチェックするようにしましょう。

当記事では、東京電力や中部電力などの大手電力会社の表記に合わせ、上表通りの区分で以下解説していきます。

従量電灯Cプランの対象となる人

従量電灯Cプランは、6kVA~50kVA未満の契約容量を設定している方が該当するプランです。

従量電灯A・Bプランよりも契約容量が大きいため、電気製品の使用率が高い家庭や、大型冷蔵庫などを使用している商店・事務所・飲食店などで契約されることが多いプランです。

オール電化を使用している家庭や、深夜のみ稼働する店舗、また工場などの高圧電力が必要な施設を除き、電気使用量の多い家庭や商店・事務所等であれば、従量電灯Cを契約している可能性が高いでしょう。

なお、どの電力プランを契約しているか分からないという場合は、毎月の検針票や請求書をご確認ください。

従量電灯Cの電気料金の計算方法

従量電灯Cの電気料金の計算方法
続いて、従量電灯Cプランの電気料金の仕組みと計算方法を詳しく見ていきましょう。

なおここでは例として、東京電力が提供している従量電灯Cプランの料金を用いて計算しています。

料金単価

従量電灯Cの電気料金は、主に「基本料金」と「電力量料金」の合計額で構成されます。

基本料金は契約容量に基づいて計算される料金で、電気の使用量に関わらず毎月支払いが必要です。(ただし電気使用が全くなかった月は半額となります)

また電力量料金は電気使用量に応じて計算される料金で、一定量ごとに単価が変動する“三段階料金”の仕組みが採用されています。

東京電力の従量電灯Cプランに設定されている各料金の単価は以下の通りです。

単位 料金単価
基本料金 1kVA(≒10A) 286.00円
電力量料金 1kWh 最初の120kWhまで:19.88円
120kWhをこえて300kWhまで:26.48円
300kWhをこえた分:30.57円

上記の基本料金単価に契約容量を乗じた金額と、電力量料金単価に電気使用量を乗じた金額を足した金額が毎月の電気料金として請求されます。

なお実際には、上記の他にも燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金などが加減されますが、ここでは計算を分かりやすくするために割愛しています。

契約容量(アンペア)とは

基本料金を求める際に必要な「契約容量」ですが、これは契約上、同時に使用できる電気の最大容量のことです。

例えば7kVA(≒70A)契約の場合、以下の電気機器を同時に使用することができます。(以下は一例です)

インバータエアコン(暖房) 6.6A
冷蔵庫 2.5A
照明(合計) 3A
電子レンジ 15A
炊飯器 13A
テレビ 4.9A
ドラム式洗濯乾燥機(乾燥時) 13A
こたつ(強設定) 5A
合計 63.0A

現在の契約容量が適切であるかどうかを確認したい場合は、東京電力のWebサイトにある「わが家のアンペアチェック」(https://www.tepco.co.jp/ep/private/ampere2/ampere01.html)などでシミュレーションしてみましょう。

また次章で紹介する電気料金の見直しサービスを活用する方法もおすすめです。

電気料金の計算例をチェック!

次に、上記の料金単価・契約容量で実際に従量電灯Cを契約した場合の電気料金を計算してみましょう。

例えば1か月の電気使用量が1,000kWhだった場合、その月の電気料金は以下のようになります。

基本料金 286.00円×7kVA=2,002円
電力量料金 最初の120kWhまで:19.88円×120kWh=2,385.60円
120kWhをこえて300kWhまで:26.48円×180kWh=4,766.40円
300kWhをこえた分:30.57円×700kWh=21,399.00円
合計 28,551.00円(※燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金などは考慮せず)

電気契約の見直しで月々の料金を節約しよう

電気契約の見直しで月々の料金を節約しよう
現在、大手電力会社の従量電灯Cを契約している方で、毎月の電気料金が高いと感じている方は、契約会社・プランを見直してみるのがおすすめです。

ここからは、大手電力会社と新電力の違い、また新電力を選ぶときのポイントについて解説していきます。

大手電力会社と新電力の違い

大手電力会社とは、全国にある地域の電力会社(北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・ 関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力)のことです。

一方新電力とは、2016年の電力自由化以降に新規参入した電力会社のことで、正式には小売電気事業といいます。

新電力会社の多くは自社で発電設備を持っているわけではなく、大手電力会社または他の新電力から電力を仕入れ、それを小売するという仕組みを採用しています。

発電設備を抱えている大手電力会社と比べ、人件費や設備コストを抑えられることから、電力プランについても大手電力会社よりも安く設定されていることが多いのが特徴です。
pintでんき

電力会社選びで迷ったら【ミナオス】へご相談ください

2016年の電力自由化以降、多くの企業が電気事業に参入しており、その数はなんと500を超えています。

また各事業者が提供する電力プランは複数あるため、膨大な数の事業者・プランから自分の家庭に最適なものを選ぶというのは簡単なことではありません。

どの電力会社・プランを選べば良いか迷ったときは、契約見直し・最適化のプロに相談するのがおすすめです。

株式会社ミナオスでは、電気・ガスをはじめとする固定費の見直し・適正化サービスを提供しています。

一般的な電気料金の割引プランが「基本料金+電力量料金」に対するものであるのに対し、ミナオスでは「基本料金+電力量料金+燃料費調整額」に対する割引をご提案できる点が特徴。

同じ従量電灯Cでも電力会社によって大幅に料金が変わってくるため、電気料金が高いとお悩みの方はぜひ一度ミナオスへご相談ください。
pintでんき

まとめ

まとめ

  • 従量電灯Cは従量電灯の中で最も契約容量が大きく、電気使用量の多い家庭や商店・事務所などで契約されている電力プランのこと
  • 従量電灯Cの電気料金は、基本料金(単価×契約容量)と電力量料金(単価×電気使用量)の合計で計算される
  • 電気料金が高いと感じる場合は、契約会社・プランを見直して根本から節約する方法がおすすめ

従量電灯Cは従量電灯プランの中でも契約容量が大きいプランのため、月々の電気料金も高い傾向にあります。

特に大手電力会社の従量電灯Cを契約している場合は、新電力に切り替えるだけで大幅に節約できる可能性も。

ミナオスでは電気使用量に応じた適切なプランのご提案や割引の実施が可能ですので、電気料金が高いと感じている方はぜひ一度お問い合わせください。

電気代の見直しはプロにおまかせ