月々の支払い額は数千円程度で済むものの、年間単位で見ると意外に大きな出費となっているのが、光熱費や水道代などのいわゆる公共料金です。
光熱費や水道代については様々な節約方法が紹介されていますが、より簡単に支払い額を減らしたいなら「契約方法の見直し」と「支払い方法の見直し」の“2つの見直し”がおすすめ。
この記事では、見直しによって公共料金を簡単に節約する方法と、具体的な節約額・その他のメリットについて解説していきます。
光熱費や公共料金の“超”簡単な節約方法は2つ
まずは、光熱費や水道代といった公共料金の平均的な支払い額と、公共料金を効果的に節約できる“2つの見直し”方法について詳しく見ていきましょう。
水道光熱費の平均額
総務省が実施している家計調査(https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html)の2020年度の結果では、世帯人数別の1か月あたりの水道光熱費として以下の平均額が示されています。
1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし | 5人暮らし | 6人暮らし~ | |
---|---|---|---|---|---|---|
電気代 | 5,791円 | 9,515円 | 10,932円 | 11,788円 | 12,471円 | 16,003円 |
ガス代 | 3,021円 | 4,354円 | 4,960円 | 5,202円 | 4,836円 | 5,073円 |
ほかの光熱費 | 702円 | 1,334円 | 1,195円 | 833円 | 1,089円 | 1,383円 |
上下水道料 | 2,172円 | 4,255円 | 5,528円 | 6,298円 | 6,737円 | 8,836円 |
合計 | 11,686円 | 19,459円 | 22,614円 | 24,121円 | 25,134円 | 31,295円 |
それぞれの支払い額を合計すると、一人暮らしの場合でも毎月1万円以上、ファミリー世帯では毎月2万円以上の水道光熱費を支払っていることが分かります。
また個別に見てみると、電気代が水道光熱費全体の約半分を占めていることが分かり、電気代をいかに節約できるかが水道光熱費を抑えるポイントになると言えるでしょう。
世帯人数別の水道光熱費の平均額についてより詳しく知りたいという方は、別記事「水道光熱費の平均額はいくら?世帯人数ごとのデータと節約方法を徹底解説」をご参照ください。
節約方法①契約方法の見直し
光熱費を簡単に節約できる1つ目の方法は、電力会社やガス会社との契約方法の見直しです。
これまで、電気やガス(都市ガス)はエリアごとに契約できる会社が決められており、自分たちで自由に契約先を選ぶという方法は利用できませんでした。
しかし、2016年に電気、2017年にガスの小売りが全面自由化され、各家庭でも自由に契約先を選べるようになったのです。
自由化以降、ポイント制や定額制といった独自の料金プランを提供したり、ガスとのセット契約で割引を受けられるようにしたりと、事業者ごとに様々なサービスが展開されています。
大手電力会社・大手ガス会社と契約して以降、契約先・プランがそのままになっているという方は、新会社・新プランに切り替えることで光熱費を大幅に節約できる可能性があると言えるでしょう。
節約方法②支払い方法の変更
光熱費を簡単に節約するための2つ目の方法は、料金の支払い方法の見直しです。
電気・ガス・水道の契約会社によっても異なりますが、基本的な光熱費の支払い方法としては以下の3種類が挙げられます。
- 払込票(コンビニ・金融窓口)
- 口座振替
- クレジットカード
払込票を利用する場合、毎月自分でコンビニや金融窓口へ行って支払い手続きをしなければなりません。
また基本的には現金での支払いとなるため、キャッシュレスを利用している方にとっては不便の多い方法です。
一方口座振替やクレジットカードであれば、毎月自動で引き落としがかかりますし、割引やポイント付与によって料金そのものがお得になるケースも少なくありません。
更に、クレジットカードなら利用明細の一元化といったメリットも得られるため、払込表による支払い方法を選択している方は、クレジットカードに切り替えるのがおすすめです。
光熱費の支払いをクレジットカードで行うメリットについては、記事の後半でより詳しく解説しているので、こちらも合わせて参考にしてみてください。
光熱費の契約を見直すとどれくらい節約できる?
続いて、光熱費の契約方法を見直すことで、具体的にいくらぐらい節約できるのかという点を解説していきます。
光熱費の節約に効果大!電気契約の見直し
電気代については、契約プランだけでなく契約会社を見直すことも大切です。
以下は、夫婦2人暮らしで従量電灯B(30A)プランを契約していると仮定した場合の、電気料金のシミュレーション結果です。
大手電力会社 | 新電力会社H | 新電力会社G | |
---|---|---|---|
基本料金 | 10,296円 | 4,844円 | 10,296円 |
従量料金 | 94,604円 | 95,027円 | 92,047円 |
独自の割引 | なし | なし | -7,000円 |
合計支払額 | 104,895円(月8,741円) | 99,866円(8,322円) | 95,339円(月7,944円) |
上記の例を見てみると、大手電力会社から新電力会社に切り替えることで、年間5,000円~10,000円近くの節約が可能であることが分かります。
なお新電力会社によって、基本料金が安くなるケースや従量料金が安くなるケースなど様々なので、利用状況に合わせて適切な電力会社を選ぶようにしましょう。
ガスの契約は電気とセットにするのがおすすめ
ガス代も契約会社を見直すことで節約できる料金の1つです。
なおガス代は単体で見直すよりも、電気代とセットで契約することを前提に見直していくのがおすすめ。
以下は、夫婦2人暮らしで大手ガス会社の一般契約を結んでいると仮定した場合の、ガス料金のシミュレーション結果です。
大手ガス会社 | 新ガス会社E | 新ガス会社M | |
---|---|---|---|
基本料金 | 9,108円 | 8,568円 | 8,834円 |
従量料金 | 27,458円 | 25,856円 | 26,649円 |
電気・ガスのセット割引 | なし | なし | -1,320円 |
合計支払額 | 36,560円(月3,046円) | 34,424円(月2,868円) | 34,159円(月2,846円) |
このように、契約するガス会社を見直すことで、年間2,000円~2,500円程度の節約が可能となります。
電気・ガスの契約方法をまとめて見直す場合は、個別の割引額だけでなく、合計の割引額を比較したうえで適切な事業者を選択することが大切です。
水道料金も契約を見直せる?
電気代やガス代と異なり、水道代は基本的に自治体で管理されていることから、各家庭で自由に契約事業者を変更するといった方法は利用できません。
ただし、一部の条件に当てはまる場合は水道料金の減免を受けられることがあるので、一度自治体のWebサイトなどを確認してみると良いでしょう。
またプロの見直し業者へ依頼することで、計測方法の変更による節約が可能な場合もあります。
当メディアを運営する「株式会社ミナオス」でも、水道料金の見直し・適正化に対応しているので、詳しい条件や見直し方法を知りたい方は一度ご相談ください。
支払い方法をクレジットカード払いにするとどんな良いことがある?
ここからは、光熱費の支払い方法をクレジットカードに切り替えることで得られるメリットについて詳しく解説していきます。
利用金額に応じてポイントがもらえる
光熱費の支払い方法をクレジットカードに切り替えることで、利用金額に応じたポイント還元を受けられるという点が1つ目のメリットです。
冒頭でもお伝えしたように、光熱費は一人暮らしの場合でも毎月1万円以上、ファミリー世帯では毎月2万円以上かかっています。
例えば、ポイント還元率が0.5%のクレジットカードを利用して20,000円の光熱費を支払った場合、月々100ポイント・年間1,200ポイントを貯められることになります。
また貯まったポイントは買い物や翌月の公共料金の支払いなどに充てられるため、うまくやり繰りすることで更なる節約効果も期待できるでしょう。
支払い日・利用明細をまとめられる
光熱費をクレジットカードで支払うと、月々の利用明細をまとめて管理できるというメリットもあります。
電気・ガス・水道などの利用明細をそれぞれ保管しておくといった手間がかからないうえ、Webサービスを活用すればペーパーレスにも繋がります。
また利用明細だけでなく、光熱費の支払い日を統一できる点も支払い方法をまとめるメリットの1つです。
払込票や口座振替による支払いを選択している場合、各料金の請求日に合わせた残高を確認したり、窓口などで手続きを行ったりしなければなりません。
クレジットカードであれば、全ての公共料金を同じタイミングで支払うことができるため、残高の管理なども大幅に効率化されるでしょう。
まとめ|まずはすぐにできる契約見直しから始めてみよう
- 光熱費を簡単に節約したいなら、契約方法の見直し・支払い方法の見直しという“2つの見直し”がおすすめ
- 契約方法を見直すことで、電気代なら年間5,000円~10,000、ガス代なら年間2,000円~2,500円程度の節約が可能(※世帯人数・利用状況によって異なる)
- 支払い方法をクレジットカードに統一すれば、ポイント還元による割引や家計管理の一元化といったメリットが期待できる
今回は契約方法の見直しと支払い方法の見直しについて解説しましたが、中にはそもそもクレジットカードを利用していないという方もいるでしょう。
その場合は、支払い方法の見直しはいったん後にして、先に契約方法の見直しを行うのがおすすめです。
株式会社ミナオスでは、利用状況に応じて最適な光熱費の契約プランをご提案することが可能です。
光熱費の大幅な節約に成功した事例もあるので、月々の支払い額を節約したいとお悩みの方はぜひ一度ミナオスまでご相談ください。