月々の電気料金が高いと感じる場合は、現在の契約内容が使用状況に適しているかどうかをシミュレーションしてみるのがおすすめです。
この記事では、低圧電力(動力)の概要と電気料金のシミュレーション方法を解説しています。
電気料金の見直しを専門に行っている「ミナオス」のサービス概要もまとめているので、固定費の削減でお悩みの場合はぜひ参考にしてみてください。
低圧電力(動力)の特徴とメリット

まずは低圧電力プランの概要と、低圧電力(動力)を利用するメリットについて詳しく見ていきましょう。
従量電灯プランと動力プランの違い
低圧電力とは、契約電力が50kW未満の家庭や店舗で利用される電力プランのことです。
低圧電力は利用する機器に応じて「従量電灯」と「動力」の2種類に分けられており、それぞれの特徴と主な違いは以下の通りです。
| 低圧電力(従量電灯) | 低圧電力(動力) | |
|---|---|---|
| 契約電力 | 50kW未満 | 50kW未満 |
| 供給電圧 | 単相100Vまたは単相200V(2つ穴コンセント) | 三相200V(3つ穴または4つ穴コンセント) |
| 特徴 | 供給電圧が低く、一般家庭用の電化製品等を使用する際に適している | 従量電灯プランよりも供給電圧が高く、業務用設備を使用する際に適している |
| 料金 | 基本料金が安く、電力量料金が高い | 基本料金が高く、電力量料金が安い |
低圧電力(動力)の利用が適しているケース
低圧電力(動力)の場合、電力量料金単価が季節(夏季・その他の季節)ごとに固定のため、低圧電力(従量電灯)と比較して電力量料金を安く抑えられるという特徴があります。
動力機器を扱う工場や店舗では電気使用量が大きくなりやすいことから、電気料金の合計を安くするには、低圧電力(従量電灯)よりも低圧電力(動力)の方が適していると言えるでしょう。
参考として、大手電力会社における低圧電力(従量電灯)および低圧電力(動力)の電力量料金単価を紹介します。
| 電力会社 | 従量電灯(1kWhあたり) | 動力(1kWhあたり) |
|---|---|---|
| 北海道電力 | 23.97円(~120kWh)/30.26円(120~280kWh)/33.98円(280kWh~) | 17.67円(通年) |
| 東京電力 | 19.88円(~120kWh)/26.48円(120~300kWh)/30.57円(300kWh~) | 17.37円(夏季)/15.80円(その他) |
| 中部電力 | 21.04円(~120kWh)/25.51円(120~300kWh)/28.46円(300kWh~) | 17.01円(夏季)/15.46円(その他) |
| 関西電力 | 17.91円(~120kWh)/21.12円(120~300kWh)/23.63円(300kWh~) | 14.43円(夏季)/12.95円(その他) |
| 九州電力 | 17.46円(~120kWh)/23.06円(120~300kWh)/26.06円(300kWh~) | 17.12円(夏季)/15.43円(その他) |
低圧電力(動力)の電気料金をシミュレーションする方法



続いて、低圧電力(動力)の電気料金をシミュレーションする際に必要となる情報の種類と、具体的な電気料金の計算方法を解説していきます。
シミュレーションに必要な情報
電気料金のシミュレーションを行う際は、検針票等を参照して以下の情報が分かるようにしておきましょう。
- 契約している電力会社・エリア
- 契約種別
- 契約容量
- 対象月
- 使用量
なお低圧電力(動力)の電気料金は夏季とその他の季節で変動するため、それぞれに該当する検針票を用意しておくとより正確なシミュレーションが行えます。
低圧電力(動力)の電気料金の計算方法
以下の契約内容・使用状況を例として、電気料金の計算シミュレーションを行ってみましょう。
| 契約している電力会社・エリア | 東京電力 |
|---|---|
| 契約種別 | 低圧電力(動力) |
| 契約電力 | 10KW |
| 対象月 | 2月 |
| 電気使用量 | 1,000kWh |
低圧電力(動力)における電気料金の計算方法は以下の通りです。
<低圧電力の電気料金=基本料金+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金>
ここでは電気料金の大部分を占める「基本料金」と「電力量料金」を中心にシミュレーションを行います。
基本料金のシミュレーション
基本料金は契約電力に基づいて計算される料金のことで、計算式は<基本料金単価×契約電力×力率>です。
東京電力の基本料金単価は1,122円であるため、契約電力10kW・2月の力率90%(力率割引5%)だった場合の基本料金は10,659.00円(1,122円×10kW×95%)となります。
なお力率とは、電源から出た電力のうち実際に消費された電力の割合を指すもので、基準値(85%)を上回った場合は1%ごとに割引、下回った場合は1%ごとに割増される仕組みです。
電力量料金のシミュレーション
電力量料金は月々の電気使用量に基づいて計算される料金のことで、計算式は<電力量料金単価×使用量>です。
東京電力のその他季節の電力量料金単価は15.80円であるため、2月の電気使用量が1,000kWhだった場合、電力量料金は15,800.00円(15.80×1,000kWh)となります。
その他の料金
電気料金には、基本料金と電力量料金の他に以下の2つの料金が含まれています。
電気料金への影響が少ないため、シミュレーションの際には考慮されないケースがほとんどですが、知識として知っておくと良いでしょう。
● 燃料費調整額
燃料費調整額とは、電力の原材料(原油・石炭・LNG(液化天然ガス))の価格変動に応じて加減される料金のことです。
東京電力の最新の燃料費調整単価は以下のページから確認することができます。
● 再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、電力会社が再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱など)から発電された電気を買い取る際にかかった費用の一部を、契約者に負担してもらうための仕組みです。
2022年5月から2023年4月までの賦課金単価は3.45円/kWhとなっており、<賦課金単価×電力使用量>で算出された金額が毎月の電気料金に加算されます。
詳細なシミュレーションは適正化のプロに依頼するのがおすすめ



電気料金を見直す際は、現在契約している電力会社だけでなく、切り替え先として検討している電力会社の料金もシミュレーションする必要があります。
検討中の電力会社が複数ある場合はシミュレーションだけでもある程度の時間や手間がかかるため、なかなか切り替えに踏み切れないという企業様も多いのではないでしょうか。
このような場合は、電気料金のシミュレーションや最適化を専門に行っているプロの業者へ依頼する方法がおすすめです。
当メディアを運営する「ミナオス」では、以下の流れで完全成功報酬型による電気料金の見直し・適正化を実施しています。
- 明細の受領・シミュレーションの実施
- シミュレーション結果の報告・適正化のご提案
- 契約
- 各供給会社への委任状受領
- 供給会社との協議
- 申請書類の作成
- 電気メーターの交換(必要に応じて)
- 単価切り替えの報告
- 成功報酬の請求・サービス終了
以下は、過去にミナオスが実施したコスト適正化の事例です。
| 事例 | 導入前コスト | 導入後コスト | 年間のコスト削減額 |
|---|---|---|---|
| 老人ホーム(70床) | 8,839,000円 | 8,429,000円 | 410,000円 |
| オフィスビル(社員500名規模) | 48,700,000円 | 48,230,000円 | 470,000円 |
| 病院(417床) | 19,330,000円 | 17,710,000円 | 1,620,000円 |
施設の種類や規模等によって削減できる費用の大きさは異なりますが、電気料金を見直すことで年間100万円以上のコスト削減も見込めます。
まとめ



- 低圧電力には従量電灯と動力の2種類があり、電気使用量の多い工場や店舗では動力プランが適している
- 低圧電力の電気料金をシミュレーションする際は、複数月の検針票を用意する必要がある
- 自社でのシミュレーションが思うように進まない場合は、プロの見直し業者へ依頼する方法がおすすめ
ミナオスでは電気料金だけでなく、ガス・水道・固定資産税・ビルメンテナンス費といった様々な固定費をまとめてシミュレーション・適正化することができます。
全体のコストを適正化することにより、年間で1,000万円近いコスト削減に成功した事例もあります。
月々の電気料金やガス料金が高いとお悩みの場合は、ぜひ一度ミナオスまでご相談・お問い合わせください。











