現在、高圧電力の契約をご検討中の方、使用電力量によっては低圧電力のご契約が可能かもしれません。
この記事では、高圧電力から低圧電力への契約変更のメリットとデメリットを解説します。
電気料金の節約や電力切り替えでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
【高圧電力】と【低圧電力】の違いとは?概要を解説
まずは、高圧電力と低圧電力の違いについて以下の4つの観点から解説します。
- 電力の大きさの違い
- 供給、使用方法の違い
- 使用施設の違い
- 電気料金の違い
切り替えをご検討中の方はこちらを参考にしてプランを選択してください。
電力の大きさの違い
低圧電力と高圧電力は、電力の大きさの違いによって区別されています。
その名の通り電圧が低いのが低圧電力、電圧が高いのが高圧電力です。
具体的には以下のように電力量の基準が定められています。
低圧電力 | 低圧電力 | 高圧電力 | 高圧電力 | |
---|---|---|---|---|
プラン | 従量電灯 | 動力 | 小口 | 大口 |
契約電力 | 50kW未満 | 50kW未満 | 50kW以上500kW未満 | 500kW以上2,000kW以下 |
供給電圧 | 200以下 | 200以下 | 6,000V | 6,000V |
契約電力決定方法 | 主開閉器契約・負荷設備契約 | 主開閉器契約・負荷設備契約 | 実量制 | 協議制 |
低圧電力には主開閉器契約と負荷設備契約の2プランが用意されています。
主開閉器契約がメインブレーカーの定格電流値をもとに契約電力を決定する方法であるのに対し、負荷設備契約は使用する電力機器(契約負荷設備)の総容量に基づいて契約電力を決定する方式です。
高圧電力では、小口の場合は実量制、大口の場合は協議制が採用されています。
高圧電力の実量制では、毎月の最大使用料が契約電力に影響するのに対し、協議制では年1回の電力会社との協議で契約電力が決定されるのが特徴です。
供給、使用方法の違い
高圧電力と低圧電力では、電力の供給方法も異なります。
それぞれの供給方法は以下の通りです。
低圧電力
電柱に設置されている柱上変圧器(トランス)で100Vと200Vに変圧されて届けられます。
高圧電力
電気(6,600V)を各施設のキュービクル式高圧受電設備(キュービクル)で受電。
その後、キュービクル内で変圧(100Vや200V)して使用します。
つまり、高圧電力を使用する場合はキュービクルを独自に設置する必要があります。
使用施設の違い
低圧電力と高圧電力の使用施設の違いは以下の通りです。
低圧電力 (動力プラン) |
低圧電力 (従量電灯プラン) |
高圧電力 | |
---|---|---|---|
使用施設 | 小規模業務用施設 | 一般家庭 | 大型業務用施設 |
低圧電力の動力プランは、業務用冷蔵庫や業務用エアコン、エレベーター等の設備のある小規模業務用施設で利用されます。
一方で高圧電力になると、大型ショッピングモールや工場、総合病院など、多大な電力を必要とする場所で利用されることが特徴です。
電気料金の違い
ここでは、低圧電力と高圧電力それぞれの料金設定方法とその違いについて解説します。
低圧電力の場合も高圧電力の場合も、電気料金に関しては以下の式で求めることができます。
電気代=基本料金+電力量料金±燃料調整費+再生可能エネルギー発電促進賦課金
ただし、低圧電力と高圧電力では電力量料金の単価に違いがあり、高圧電力の方がやや安い傾向にあります。
参考として、東京電力の電力量料金単価を見てみましょう。
電力プラン | 電力量料金(1kWhあたり) |
---|---|
低圧電力(従量電灯プラン) | 19.88円~30.57円 (利用段階による) |
低圧電力(動力プラン) | 15.80円(通常)・17.37円(夏季) |
高圧電力(小口) | 16.24円(通常)・17.37円(夏季) |
高圧電力(大口) | 15.15円(通常)・16.16円(夏季) |
特別高圧電力(20kV) | 14.40円(通常)・15.35円(夏季) |
特別高圧電力(60kV) | 14.18円(通常)・15.10円(夏季) |
特別高圧電力(140kV) | 13.96円(通常)・14.86円(夏季) |
高圧電力の電力量料金が安くなる傾向の原因として、商業施設やオフィスビルのように規模の大きい施設では電気使用量も多くなるため、多少電力量料金を下げたとしても十分な利益が見込める、ということが挙げられます。
【高圧電力】契約のメリットとデメリットとは?
ここでは、高圧電力を契約することのメリットとデメリットを紹介します。
メリットは安い電力量料金!
上記の電気料金の違いにおいて記載した通り、高圧電力は低圧電力よりも電力量料金が安くなるのが特徴です。
そのため、多くの電力を使用することが見込まれる商業施設では高圧電力を契約することが推奨されています。
200万円をかけてキュービクルを設置したとしても長期的に見れば元が取れる、というのが嬉しいポイントです。
デメリットはキュービクル維持のための固定費用
そもそもキュービクルの設置には200万円ほどの費用がかかります。
それに加え、キュービクルを維持するための固定費用が発生することが高圧電力契約のデメリットといえるでしょう。
キュービクルは事故発生を抑制するため、定期的なメンテナンスが法律で義務付けられており、多くの施設では点検作業を外注しています。
高圧電力を契約する際にはこれらの費用や手間を許容する必要があります。
【低圧電力】本当におトク?高圧電力と比較したときの契約メリットとデメリットを紹介
ここでは、低圧電力を契約することのメリットとデメリットを紹介します。
メリットは「手軽さ」一般家庭と小規模業務用施設におすすめ
低圧電力は高圧電力のようにキュービクル設置費用や維持費がかかることはありません。
そのため、コストは基本料金と発生した電力量料金分のみを支払えばよいのです。
また、後ほど紹介する新電力会社では、低圧電力がより細かくプラン分けされています。
自分の電力使用状況にあったプランを契約することで、より無駄なく節約することが可能になるでしょう。
デメリットは電力量料金の高さ…。大型業務用施設には不向き
先述したように低圧電力は高圧電力に比べて電力量料金が高くなる傾向にあります。
そのため、多くの電力量を使用することが予想される場合は高圧電力を契約することがおすすめです。
低圧電力をおトクに契約するなら「新電力会社」での契約がおすすめ
低圧電力の新規ご契約、他社様からの契約切り替えをお考えの方必見。
新電力会社で低圧電力をご契約すると電気代を大幅に節約できるかもしれません。
新電力会社での電力契約がおトクな理由は?
新電力会社での契約がおトクだといわれる理由は以下の通りです。
- 幅広いライフスタイルに対応可能な多種多様なプランを用意
- 大手電力会社と比較して基本料金が半額程度になるパターンも
- おトクなセット割引で光熱費全体を見直し
- ポイント還元で賢く節約
新電力会社では、基本料金が安いだけではなく、ポイント還元もされることから、電力を使った分だけおトクになる、というのが嬉しいポイントです。
また、多種多様なプランが用意されていることから、自分のライフスタイルに合った無駄のないプランを選択することができ、賢く節約することができます。
おすすめの新電力会社は「PinTでんき」
ミナオスは初めて新電力会社で低圧電力をご契約される方に、「PinTでんき」をおすすめしています。
ここでは、PinTでんきのおすすめポイントをご紹介します。
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PinTでんきでは、契約内容に応じて月々最大7%分のポイントを受け取ることができる仕組みとなっています。
使えば使うほどポイントが貯まるのが嬉しいポイント!
このポイントはサービス料金の割引に利用できるため、基本料金の節約に効果的です。
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おすすめポイント② 切り替え手続き・解約手数料0円!
PinTでんきでは、解約に関する手続きで料金を求められることはありません。
そのため、安心して気軽に切り替えを試すことができます。
新電力会社を初めて利用する方や他社様からの乗り換えをお考えの方はぜひ利用してみてください。
まとめ
この記事では、高圧電力から低圧電力への契約変更のメリットとデメリットを解説しました。
- 高圧電力契約のメリットは高いコストパフォーマンス、デメリットは固定費が発生すること
- 低圧電力契約のメリットは手軽さ、デメリットは基本料金の高さ
- 低圧電力契約なら「PinTでんき」をはじめとする新電力会社がおすすめ
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