【低圧電力】料金プラン(従量電灯・動力)別の計算方法と選び方を解説
【低圧電力】料金プラン(従量電灯・動力)別の計算方法と選び方を解説
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低圧電力の電気料金の計算方法とプランの選び方

  1. PinTでんきは5月のご請求分(4月検針分)から料金体系が改定となっています。
    詳しくは株式会社PinTからの料金改定のお知らせについてをご確認ください。
  2. 記事記載の時期と内容が異なる場合もございますので、
    最新の料金改定はこちらでご確認ください。
  3. ご使用量によっては、各一般電気事業者(電力会社)より安くならない場合もございますので、
    ご注意ください。

月々の電気料金を安く抑えるには、生活スタイルや電気の使い方に応じた低圧電力のプラン選びが大切です。

この記事では、低圧電力における契約電力の決定方法と、プランごとの電気料金の計算方法を解説します。

低圧電力の各プランの選び方や違い等もまとめているので、低圧電力のプラン選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

低圧電力のプランに含まれる料金の種類

低圧電力のプランに含まれる料金の種類
まずは、低圧電力プランに含まれる料金の種類と計算方法をチェックしていきましょう。

基本料金

基本料金は契約電力に基づいて計算される料金のことで、毎月固定の金額が請求されます。

(使用量が0kWhの場合は半額)

契約電力の決定方式には以下の2種類があり、選択した方式によって低圧電力の電気料金が異なります。

主開閉器契約 メインブレーカーの定格電流値を基に契約電力を求める方法。設置されている電力機器を一度にすべて使うわけではないケースや、日によって使用する機器が異なるケースでお得になりやすい。
負荷設備契約 使用する電力機器(契約負荷設備)の総容量に基づいて契約電力を求める方法。24時間体制で全ての電力機器がフル稼働(長時間稼働)状態となるようなケースでお得になりやすい。

それぞれの詳しい計算方法については次章で解説するので、こちらもチェックしてみてください。

電力量料金

電力量料金は月々の電気使用量に基づいて計算される料金のことです。

電気を使用した月に使用した分だけの請求が行われる仕組みとなっており、料金は<単価×使用量>で計算されます。

低圧電力(従量電灯)の場合は使用量に応じて3段階、低圧電力(動力)の場合は季節によって2パターンの電力量料金単価が設定されています。

燃料費調整額

燃料費調整額とは、電力の原材料となる原油・石炭・LNG(液化天然ガス)の価格変動に応じて加減される料金のことです。

燃料費調整額の計算方法は以下の通りです。

  • 火力燃料(原油・石炭・LNG(液化天然ガス))の3ヶ月間の貿易統計価格に基づいた平均燃料価格を算定
  • 算定された平均燃料価格(実績)と基準燃料価格を比較
  • 平均燃料価格(実績)が基準燃料価格を上回る場合はプラス調整、下回る場合はマイナス調整を行う

各月分の燃料費調整単価は2ヶ月後の電気料金に反映されます。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、電力会社が再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱など)から発電された電気を買い取る際にかかった費用の一部を、契約者に負担してもらうための仕組みです。

2022年5月から2023年4月までの賦課金単価は3.45円/kWhとなっており、<賦課金単価×電力使用量>で算出された金額が毎月の電気料金に加算されます。

低圧電力における契約電力の決め方と計算方法

低圧電力における契約電力の決め方と計算方法
続いて、低圧電力の基本料金を計算する際に必要となる“契約電力”の計算方法を解説していきます。

主開閉器契約

主開閉器契約における契約電力の計算方法は以下の通りです。

契約主開閉器の定格電流(A)×電圧(V)

例えば定格電流値が50Aで電圧が200Vの場合、契約電力は50A×200V=10kVA(10,000VA)となります。

なお低圧電力(動力)の場合は三相交流のため、上記の計算式に√3(≒1.732)をかける必要があります。

先ほどの例で計算すると、50A×200V×1.732≒17kWとなり、契約電力は17kWになるということです。

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負荷設備契約

負荷設備契約の場合は電力機器ごとに計算が必要となります。

ここでは、以下の電力機器を使用していると想定して計算方法を見ていきましょう。

出力6.5kW モーター 2台
出力5.5kW ヒーター 1台

計算方法①入力換算

まずは以下の換算率を用いて、出力容量を入力容量に換算します。

モーター(馬力) 93.3%
モーター(kW) 125%
ヒーター 100%

出力6.5kWのモーターが2台、出力5.5kWのヒーターが1台と仮定した場合の計算方法は以下の通りです。

  1. 6.500W×125%=8,125W ×2
  2. 5,500W×100%=5,500W

計算方法②台数圧縮

続いて、電力機器の入力容量が大きいものから順に以下の係数を乗じ、その後全ての値を合計します。

最初の2台の入力につき 100%
次の2台の入力につき 95%
上記以外のものの入力につき 90%

先ほどの入力容量を用いた場合の計算方法は以下の通りです。

  1. 8,125W×100%=8,125W ×2
  2. 5,500W×95%=5,225W
  3. 8,125W+8,125W+5,225W=21,475W

計算方法③容量圧縮

台数圧縮後の値に以下の係数を乗じて得た値が最終的な契約電力となります。

最初の6kWにつき 100%
次の14kWにつき 90%
次の30kWにつき 80%
50kWをこえる部分につき 70%

先ほどの合計値を用いた場合の計算方法は以下の通りです。

  1. 6kW×100%=6kW
  2. 14kW×90%=12.6kW
  3. 1,475kW(=21.475kW-6kW-14kW)×80%=1.18kW
  4. 6kW+12.6kW+1.18kW=19.78kW

小数点以下第一位で四捨五入するため、契約電力は20kWとなります。

電気料金の計算方法とプランの選び方

電気料金の計算方法とプランの選び方

ここからは、低圧電力の各プランの概要と、電気料金の計算方法について詳しく見ていきましょう。

低圧電力(従量電灯A・B・C)

低圧電力の従量電灯プランは、毎月の電気使用量によって請求額が計算されるベーシックな電力プランです。

供給電圧は単相100Vで、契約電力に応じて以下の従量電灯A・B・Cという3つのプランに分かれます。

契約電力 対象となるケース
従量電灯A 5A 集合住宅の共同灯など小型機器を使用する場合
従量電灯B 10A~60A 主に一般家庭
従量電灯C 6kVA以上~50kVA未満 電気製品の使用率が高い家庭や商店・事務所・飲食店など

低圧電力(従量電灯A)

低圧電力の従量電灯Aプランにおける電気料金の計算方法は以下の通りです。(単価は東京電力のものを参照しています。)

使用電力量が8kWh以下の場合 235.84円(最低料金)±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金
使用電力量が9kWh以上の場合 {235.84円+19.88円×(使用電力量-8kWh)}±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金

低圧電力(従量電灯B・C)

低圧電力の従量電灯B・Cプランにおける電気料金の計算方法は以下の通りです。(単価は東京電力のものを参照しています。)

基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金

また基本料金と電力量料金の計算方法はそれぞれ以下の通りとなります。

<基本料金>

従量電灯B 契約電流(10A~60A)別の基本料金
従量電灯C 286.00円×契約容量

<電力量料金>

使用電力量が120kWhまでの場合 19.88円×使用電力量±燃料費調整額
使用電力量が120kWhをこえ
300kWhまでの場合
19.88円×120kWh+26.48円×(使用電力量-120kWh) ±燃料費調整額
使用電力量が300kWhを超過する場合 19.88円×120kWh+26.48円×180kWh+30.57円×(使用電力量-300kWh)±燃料費調整額

低圧電力(動力)

低圧電力の動力プランは、契約電力が50kW未満で、かつ動力機器を使用している場合に契約する電力プランです。

一般家庭向けの従量電灯プランと比較して、電気料金が安くなりやすいという特徴があります。

低圧電力の動力プランにおける電気料金の計算方法は以下の通りです。(単価は東京電力のものを参照しています。)

基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金

また基本料金と電力量料金の計算方法はそれぞれ以下の通りとなります。

基本料金 料金単価(税込)×契約電力×(185-力率)/100
電力量料金 「夏季」または「その他季」の料金単価(税込)×使用電力量±燃料費調整額

※力率……電源から出た電力のうち、実際に消費された電力の割合のことで、基準値(85%)を上回った場合は1%ごとに割引、下回った場合は1%ごとに割増となる

まとめ

まとめ

  • 低圧電力の電気料金には、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再生エネルギー発電促進賦課金が含まれる
  • 電気を常時使用する場合は主開閉器契約、使用しない時期がある場合は負荷設備契約の方が料金を抑えやすい
  • 月全体として電気使用量が少ない場合は従量電灯B、使用量が多い場合は従量電灯C、動力機器を使用する場合は動力プランがおすすめ

近年は新電力会社の参入が増え、低圧電力のプランや料金体系も多様化してきています。

普段の生活スタイルや電力の使い方を見直し、最も電気料金を安く抑えられるプランを見つけてみてください。

また低圧電力のプラン選びで行き詰っている場合は、契約見直し・最適化を専門に行うプロの業者に相談するのも1つです。

株式会社ミナオスでは、電気料金やガス料金等の固定費の見直しを実施しているので、見直しのやり方や電力会社選びでお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

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