毎月のガス代が高いと感じる場合は、契約会社やガスの種類を見直すことで大幅に節約できるかもしれません。
この記事では、世帯人数別のガス代の平均データと、ガスの種類ごとの特徴や違いを解説しています。
ガス代の節約方法もまとめているので、平均よりもガス代が高いとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしや世帯人数別ガス代の平均データ
まずは、世帯人数別のガス代の平均額について詳しく見ていきましょう。
世帯人数別の平均ガス代
総務省が実施している家計調査(https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html)の2021年度の結果では、世帯人数別の1か月あたりのガス代として以下の平均額が示されています。
世帯人数 | 1か月あたりの平均ガス代 |
---|---|
1人暮らし | 3,001円 |
2人暮らし | 4,330円 |
3人暮らし | 4,930円 |
4人暮らし | 4,882円 |
5人暮らし | 4,883円 |
6人暮らし~ | 5,213円 |
上表から、1人暮らしの場合は3,000円程度、2人暮らし以上の世帯では4,500円~5,000円前後が月々のガス代の平均額であることが分かります。
自宅のガス代が平均額よりも上回っているという場合は、このあと紹介する方法を取り入れることでガス代を大幅に節約できる可能性が高いと考えられるでしょう。
地域や季節によっても料金は違う
月々の平均的なガス代は、季節や地域によっても変動が見られます。
以下は総務省が実施している同調査における、月別の平均ガス代をまとめたデータです。(2020年度の結果)
月 | 平均ガス代(2人暮らし以上の世帯) |
---|---|
1月 | 5,850円 |
2月 | 6,326円 |
3月 | 6,360円 |
4月 | 5,947円 |
5月 | 5,328円 |
6月 | 4,563円 |
7月 | 3,862円 |
8月 | 3,511円 |
9月 | 3,192円 |
10月 | 3,240円 |
11月 | 3,987円 |
12月 | 4,581円 |
月別のガス代を比較すると、夏場よりも冬場(1月~3月)の方が平均額が高い傾向にあります。
冬場はお湯の温度を高めに設定したり、沸かすまでに時間がかかったりすることが多いため、自然とガス代も高くなりやすいというのが理由です。
また地域別の平均ガス代は以下の通りです。(2021年度の結果)
北海道地方 | 3,945円 |
---|---|
東北地方 | 4,261円 |
関東地方 | 5,032円 |
北陸地方 | 3,994円 |
東海地方 | 4,970円 |
近畿地方 | 4,899円 |
中国地方 | 4,201円 |
四国地方 | 3,739円 |
九州地方 | 3,815円 |
沖縄地方 | 4,209円 |
関東地方・東海地方・近畿地方はガス代の平均額が比較的高く、逆に北海道地方や北陸地方では平均額が低くなっていることが分かります。
寒いエリアほど平均額が低い理由としては、普段から寒い気候に慣れており、お風呂の温度設定などに大きな変化がない点が挙げられるでしょう。
その代わり、電気代やその他の光熱費(灯油など)は寒いエリアの方が高い傾向にあります。
都市ガスよりもプロパンガス(LPガス)のほうが高い
や地域による違いを踏まえても、やはりガス料金が平均よりも高いと感じる場合は、契約しているガスの種類が関係しているかもしれません。
続いて、一般家庭で利用されている「都市ガス」「プロパンガス」の特徴と違い、また見分け方を解説します。
自宅がどちらのガスを利用しているか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
都市ガスとプロパンガスの違い
日常生活で使用しているガスには、「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。
都市ガスはメタンを中心とした液化天然ガス(LNG)が主な原料となっており、地下に埋められたガス導管を通って各家庭へ供給されています。
またプロパンガスは、プロパンやブタンを主成分とした液化石油ガス(LPG)を原料としており、ガスの入ったボンベを各家庭に配置することで供給を行う仕組みです。
都市ガスはガス導管を経由して各家庭にガスが供給されるため、人口の多い地域であるほど家庭ごとの負担が少なく、安い料金でガスを仕様することができます。
一方プロパンガスは、一軒一軒にガスボンベを配達しなければならないため、人口密度の低い地域では特に料金が高い傾向となります。
このことから、現在プロパンガスを契約している家庭の場合、都市ガスに切り替えることでガス代の平均額を大幅に下げられる可能性があると言えるでしょう。
ガスの種類を判別するには?
自宅で使用しているガスが都市ガスとプロパンガスのどちらなのか分からないという場合は、以下のポイントをチェックすることで簡単に判別できます。
都市ガスの場合 | プロパンガスの場合 | |
---|---|---|
ガス機器(ガスコンロや湯沸かし器など)のラベル | 「都市ガス用」と明記 | 「プロパンガス(またはLPガス)用」と明記 |
ガスボンベの有無 | 無 | 有 |
ガス警報器の位置 | 天井近く(空気よりも軽いため) | 床面近く(空気よりも重いため) |
ガス代が平均より高いなら節約できるチャンスかも!
ここからは、ガス代が平均よりも高いというご家庭向けに、効果的な節約方法を紹介していきます。
日常的に取り組める節約方法と、契約会社を切り替えることで根本的にガス代を見直す方法をそれぞれ解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
家庭でできる日々の節約術
日常的に取り入れられるガスの節約方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- お風呂から上がる際にフタをするなどして保温し、追い炊き回数を減らす
- シャワーの流しっぱなしをやめる(節水にも効果的)
- お風呂やキッチンで使うお湯の設定温度を上げ過ぎない
- 手洗いよりも食器洗い乾燥機を活用した方が節約に効果的
- ガスファンヒーターの設定温度は低めに保つ(20℃程度) など
契約会社の切り替えが一番カンタンでお得!
日常的にガスの節約意識を持つことも大切ですが、より根本から料金を安くしたいという場合は、契約中のガス会社・プランを見直す方法がおすすめです。
プロパンガスはもとより、都市ガスについても2017年に全面自由化が認められたことで、現在ガス業界では低価格化やサービスの多様化が進んでいます。
引っ越したときから一度も契約を変更していないという場合は、一度新ガス会社もチェックしてみると良いでしょう。
当メディアを運営する株式会社ミナオスでは、ガス代をはじめ電気・水道など光熱費の見直し・適正化に関するアドバイスや手続き代行サービスを実施しています。
電気契約との組み合わせでお得になる場合も多いため、ガス代に限らず、光熱費全体の契約を見直してみたいという方は、ぜひ一度お問い合わせください。
まとめ
- ガス料金は1人暮らしの場合で3,000円程度、2人暮らし以上の世帯では4,500円~5,000円前後が平均
- 都市ガスではなくプロパンガスを契約している場合は、ガス料金が平均よりも高くなりやすい
- 日々の節約はもちろん、ガス会社・プランの見直しでガス料金を平均以下まで抑えられる可能性がある
ガス料金は毎月必ず発生する固定費の1つであり、定期的に契約を見直して最適化していくことが大切です。
ミナオスでは各種固定費の見直し・適正化のご提案が可能ですので、平均と比べて料金が高いと感じている方はぜひ一度ご相談ください。