光熱費や通信料など、毎月支払いが必要な公共料金については、クレジットカードでの支払いがおすすめです。
クレジットカードで支払いを行うことで、ポイントが貯まったり、収支の管理を効率化できたりするなどの様々なメリットが得られるからです。
この記事では、クレジットカード支払いが可能な公共料金の種類と、光熱費をクレジットカード支払いにすることで得られる3つのメリットをご紹介。
支払い方法の見直しと合わせて行いたい“契約の見直し”についても解説しているので、光熱費を少しでも安くしたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードでの支払いが可能な公共料金は?
まずは、クレジットカード支払いに対応している公共料金の種類について詳しく見ていきましょう。
水道光熱費(電気・ガス・水道)
電気・ガスについては、大手事業者をはじめ、新規事業者でも多くがクレジットカード支払いに対応しています。
また電気とガスをまとめて契約することで、更なる割引を受けられるケースが多いのもポイントです。
水道代は自治体によって支払い方法の対応状況が異なりますが、最近はクレジットカード支払いに対応しているところも増えてきています。
例えば東京都の場合、23区と多摩地区の26市町でクレジットカード支払いへの切り替えが可能です。
電気やガスとは異なり、水道は自治体管理となっているため、クレジットカード支払いの対応状況はバラバラです。
お住まいの地域がクレジットカード支払いに対応しているかどうか分からない場合は、市区町村のWebサイトや窓口などで確認してみてください。
通信料(電話・インターネット接続)
自宅の固定電話や携帯電話の料金、またインターネットの利用料金なども、クレジットカード支払いが可能です。
特に携帯電話の料金は利用状況によって金額が大きくなるケースも珍しくないため、クレジットカード支払いにしておくことでポイントを効率的に貯められるようになるでしょう。
税金・保険料の納付
2017年以降、クレジットカードによる納付のシステムが導入され、所得税や保険料などもクレジットカードで支払うことができるようになりました。
具体的には、以下のような料金がクレジットカード支払いに対応しています。
- 所得税
- 法人税
- 自動車税
- 社会保険料
- 生命保険料
- 損害保険料
- 自動車保険料 など
【絶対使うべき!】光熱費などをクレジットカードで支払うメリット
続いて、光熱費などの公共料金をクレジットカード支払いに切り替えるメリットについて詳しく見ていきましょう。
クレジットカードのポイントがたまる
光熱費をクレジットカードで支払う最大のメリットは、クレジットカードのポイントを効率的に貯められるという点にあります。
光熱費は毎月必ず支払いが必要で、かつ月々の支出額が比較的大きい料金です。
例として、総務省が実施した2020年度の家計調査(https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html)における、世帯人数別の1か月あたりの水道光熱費をご紹介します。
1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし | 5人暮らし | 6人暮らし~ | |
---|---|---|---|---|---|---|
電気代 | 5,791円 | 9,515円 | 10,932円 | 11,788円 | 12,471円 | 16,003円 |
ガス代 | 3,021円 | 4,354円 | 4,960円 | 5,202円 | 4,836円 | 5,073円 |
ほかの光熱費 | 702円 | 1,334円 | 1,195円 | 833円 | 1,089円 | 1,383円 |
上下水道料 | 2,172円 | 4,255円 | 5,528円 | 6,298円 | 6,737円 | 8,836円 |
合計 | 11,686円 | 19,459円 | 22,614円 | 24,121円 | 25,134円 | 31,295円 |
このデータから、一人暮らしの場合でも月々約1万円、ファミリー世帯の場合は月々約2万円以上の光熱費がかかっていることが分かります。
例えば、ポイント還元率が0.5%のクレジットカードを利用して20,000円の光熱費を支払った場合、月々100ポイント・年間1,200ポイントを貯めることができます。
支払いのタイミングや利用明細をまとめられる
全ての光熱費をクレジットカード支払いに切り替えることで、家計を一元管理できる点もメリットの1つです。
公共料金は月初めに請求がくるものや、月末に引き落としがかかるものなど、種類によって請求日や支払いのタイミングが異なります。
そのため、払込票や口座振替による支払いを選択している場合、それぞれの払込票を保管したり、引き落としの都度預金残高を確認したりする手間がかかってしまいます。
一方クレジットカード支払いであれば、全ての公共料金の支払いを同じタイミングに設定できますし、支払ったあとの明細を1か所にまとめておくことが可能です。
家計を管理する際の利便性が大きく向上するため、光熱費の支払い方法がバラバラになっている方は、クレジットカード支払いにまとめてしまう方法がおすすめです。
クレジットカードの利用実績になる
クレジットカードで継続的に支払いを行うことで、カードの利用実績が蓄積されるというメリットもあります。
毎月の光熱費の支払いを遅延することなく行えていれば、カードの更新時などに利用可能枠やキャッシング枠の上限が引き上げられる可能性も高まるでしょう。
クレジットカード払いにするときの注意点
光熱費をクレジットカードで支払う場合は、以下のような注意点があることも理解しておきましょう。
利用可能枠の上限
クレジットカードには利用可能枠の上限が設定されており、上限を超えて利用することはできません。
全ての公共料金をカード支払いに切り替えると、当然その分の料金が利用可能枠から差し引かれるため、カード支払いできる残高が少なくなります。
上限に対して普段いくらぐらいの利用があるのかを確認したうえで、光熱費をクレジットカード支払いに切り替えるかどうかを判断することが大切です。
カードの有効期限
多くのクレジットカードは5年単位で更新が必要となっており、都度セキュリティコードなどが変更されます。
光熱費の事業者によっては自動でカードの更新が反映されるケースもありますが、基本的には自分で更新手続きを行う必要があるため、手続き漏れがないよう注意が必要です。
口座振替の割引
電気・ガスの事業者の中には、口座振替を選択することで料金が割引になるサービスを提供しているところも多く、クレジットカードに切り替えると逆に割高になってしまう場合があります。
口座振替による割引額と、クレジットカードのポイント還元率を比較して、カード支払いの方がメリットが大きくなる場合は支払い方法の切り替えを検討してみると良いでしょう。
光熱費や公共料金の節約を意識するなら“契約の見直し”もおすすめ
ここまで、光熱費のクレジットカード支払いに関するポイントやメリットを解説してきましたが、中には「そもそもクレジットカードを持っていない」という方もいるでしょう。
そうした場合には、支払い方法の見直しではなく、契約方法の見直しによって節約を行うのがおすすめです。
2016年の電力自由化・2017年のガス自由化により、現在は各家庭で任意の事業者と契約を結ぶことが可能です。
また大手事業者しか選択できなかった頃とは異なり、料金プランや割引サービスの種類も非常に充実しているため、適切なプランを契約することで大幅な節約も期待できるでしょう。
はじめに大手電力会社・大手ガス会社と契約して以降、契約先・プランを見直したことがないという方は、一度新電力会社・新ガス会社の料金プランをチェックしてみることをおすすめします。
まとめ
- 現在は水道光熱費や通信料、税金・保険料といった様々な料金でクレジットカード支払いに対応している
- 光熱費をカード支払いに切り替えることで、ポイント還元による割引や家計の一元化、利用実績の蓄積といったメリットが得られる
- カード支払いが難しい場合は、光熱費の契約会社・プランの見直しによる節約方法がおすすめ
株式会社ミナオスでは、光熱費の見直し・最適化に関するアドバイスや手続きの代行などを実施しています。
契約方法を見直すだけでも大幅な節約を実現できるケースがあるので、光熱費が高いとお悩みの方はぜひ一度ミナオスまでご相談ください。