一人暮らしを始めるうえで意識しなければならない費用の1つが、電気代やガス代などの光熱費です。
この記事では、光熱費の中でもガス代に着目し、一人暮らしにかかるガス代の平均額や節約のコツなどを解説。
ガス代を根本から抑える方法も紹介しているので、これから一人暮らしをはじめる予定がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
一人暮らしのガス代は平均いくら?
まずは、一人暮らしにかかる平均的なガス代について詳しく見ていきましょう。
一人暮らし(単身世帯)の平均ガス代
総務省が実施している家計調査(https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html)の2021年度の結果を見てみると、一人暮らしにかかる1か月あたりの平均ガス代は以下の通りとなっています。
月 | 平均ガス代 |
---|---|
1月~3月 | 3,562円 |
4月~6月 | 3,313円 |
7月~9月 | 2,275円 |
10~12月 | 2,642円 |
このデータから、一人暮らしにかかる平均的なガス代は毎月2,500円~3,000円程度であることが分かります。
月々で見れば大きな費用ではないものの、年間で35,000円ほどかかっていると考えると、決して軽視できない金額だと言えるでしょう。
特に1月~3月の冬場は、7月~9月と比較して1,000円以上も相場が高くなっているため、節約を意識しながら生活していくことが重要です。
地域別の平均ガス代もチェック
同調査では、一人暮らしの平均ガス代を地域別にまとめたデータも示されています。
エリア | 1月~3月 | 4月~6月 | 7月~9月 | 10月~12月 |
---|---|---|---|---|
北海道・東北地方 | 3,539円 | 3,882円 | 2,543円 | 3,263円 |
関東地方 | 3,927円 | 3,037円 | 2,294円 | 2,600円 |
北陸・東海地方 | 3.342円 | 3,430円 | 2,212円 | 2,622円 |
近畿地方 | 3,682円 | 2,922円 | 1,942円 | 2,673円 |
中国・四国地方 | 3,613円 | 3,647円 | 2,294円 | 2,324円 |
九州・沖縄地方 | 3,063円 | 3,124円 | 2,303円 | 2,427円 |
このデータから、関東地方・東海地方・近畿地方ではガス代の平均額がやや高く、北海道地方や北陸地方では平均額が低いことが分かります。
北海道や北陸といった寒い地域で生活する方は、普段からある程度寒い気候に慣れており、お風呂の設定温度などに大きな変化がない点が理由として考えられるでしょう。
代わりに、これらの地域では電気代やその他の光熱費(灯油など)が高い傾向にあります。
普段からできる節約術を解説!
続いて、一人暮らしの方が日常的に取り入れられるガス代の節約術を一部ご紹介します。詳細が気になる方は、下記の記事でガス代の節約術について特集してありますので、そちらをご覧ください。
キッチン周りの節約術
キッチン周りにおけるガス代の節約方法として、以下のようなものが挙げられます。
- 食器洗い乾燥機を活用する
- 手洗いする場合はお湯の温度を低めに設定する
- 流しっぱなしではなく浸けおき洗いにする
- 野菜の下調理は鍋ではなくレンジで行う
- 強火でなく中火で調理する
- ガス代は料理の方法によって異なる(煮る>蒸す>炒める)
- 圧力鍋や保温鍋などを活用する
- ガスコンロの掃除(バーナーの穴部分)をこまめに行う など
このように、調理時間を短縮したり、ガスを使わない調理方法を活用したりすることで、一人暮らしでも効果的にガス代を節約できます。
また浸けおき洗いや食器洗い乾燥機の活用は、水道代の節約にも効果があるのでおすすめです。
お風呂周りの節約術
お風呂における主なガス代の節約方法は以下の通りです。
- 追い焚きが必要な場合はなるべく回数・時間を減らす
- シャワーの出しっぱなしをしない
- 節水用のシャワーヘッドを使用する(水道代の節約にも効果的)
- お湯の温度を高く設定しすぎない など
お風呂についても、温度設定や利用時間を意識することで、毎月のガス代の節約に繋げていけるでしょう。
二人暮らし以上の世帯では湯船にお湯を張った方が節約になりますが、一人暮らしの場合はシャワー利用の方がお得になるといったデータもあります。
一人暮らしのガス代を賢く節約するなら“契約見直し”がおすすめ
より根本からガス代を節約したいという場合は、ガス会社や契約プランの見直しがおすすめです。
ここからは、ガス代の節約に効果的な”契約見直し”の方法・メリットについて解説していきます。
プロパンガス(LPガス)と都市ガスの違い
わたしたちが普段利用しているガスには、「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があります。
都市ガスは液化天然ガス(LNG)を主原料としており、地下に設置されたガス道管を経由して各家庭へガス供給が行われる仕組みです。
そのため、人口密度の高い地域になるほど一軒ごとの費用負担が少なく、安い料金でガスを使うことができます。
一方、プロパンガスは液化石油ガス(LPG)を主原料とするガスで、ガスの入ったボンベを各家庭に設置することで供給が行われます。
都市ガスと違い、各家庭にガスボンベを配達する必要があるため、人口密度の低い地域になるほど料金が高くなるのが特徴です。
プロパンガスの方が災害時の復旧が早いといったメリットもありますが、料金で比較するのであれば、通常は都市ガスの方が安くなると言えます。
これから一人暮らしをはじめる方は、検討中の物件が都市ガスを利用しているかどうかも確認してみると良いでしょう。
基本的には都市ガスのほうがガス代が安いので、一人暮らしを始めるなら都市ガスの物件がおすすめ!
ガス会社の切り替えが一番効率的!
すでに一人暮らしをしている方で、プロパンガスを利用している方、また都市ガスを利用しているのにガス代が高いという方は、契約の見直しを検討してみましょう。
現在はプロパンガスだけでなく都市ガスについても小売が自由化されており、様々な価格プランやサービスが次々に登場しています。
契約を適正化することで大幅にガス代を節約できるケースもあるので、こまめな節約が苦手という方は、契約の見直しで効率よく支払い額を抑えましょう。
当メディアを運営する株式会社ミナオスでは、ガス代・電気代・水道代などの固定費の見直し・最適化のご提案や手続き代行を実施しています。
ガス代をはじめ、電気代や水道代の節約を行いたいという方は、ぜひ一度ミナオスへご相談ください。
まとめ|ガス料金が高いと感じたら契約切り替えをご検討ください
- 一人暮らしにかかる1ヶ月の平均ガス代は約2,500円
- キッチン周りやお風呂でのガス利用量を抑えることで、ガス代の節約にも繋がる
- より根本的にガス代を節約するなら、契約会社・プランの見直しがおすすめ
一人暮らしをはじめると、家賃や光熱費といった毎月の出費を自分自身で管理していかなければなりません。
契約をまとめることで家計管理も効率化されるので、現在の契約がバラバラになっているという方は、ぜひこの機会に見直しを行ってみましょう。
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